富山アートマーケット2005に
出店とライヴペイントで参加!


富山にゆかりのある作家がたくさん集まって展示即売する、
富山アートマーケットに初参加してまいりました。
募集要項には、壁に絵を描いて良い・パフォーマンス大歓迎、的なことが書いてあり、
開催側としては元気のいいものを拒まない様子。
ならば是非、ということでライヴペイントをしたいと申し出て、
やってきました。

前日、ただひたすらに6mの壁面に絵を描き、
なんとか間に合って、カレンダーや今まで描いたチラシや大きな絵などディスプレイ。
初日の土曜は展示と販売。
二日目の日曜の昼1時半より、
尊敬する大好きな大谷さんの歌にのせて、人力的芸術的市場的パフォーマンスの、はじまりはじまり。
以下の写真はその、ライヴペイントの模様です。


前日まる1日かけて壁に描いた絵は、「芸術の市場の祭り」をイメージしました。
黄色い大地を緑や褐色の人が踊り行く。皆、お腹から何か出てます。地平線にはのぼりが並ぶ。
ステージ開始から、この絵をどんどん塗りつぶしていきました。
気に入っていた絵なんだけれどもこれも祭りのためだ!
写真左から大谷氏、井上ヤスミチ、nobu、ヤマダベン(Tシャツ着用ありがとう)。


序盤は大谷さんの楽しい曲を。


今回の目玉がこの自転車をこいでいる風景。
富山は高岡市の創作機械工房 Piccolo S.P.Aさんよりお借りした、自転車をこいで発電する人力発電機です。
大谷氏の歌うマイクとエレキギターのスピーカーは、このお兄さんの脚力から生まれた電気でまかなっております。
電気はバッテリーに貯めるわけではないので、こぐのをやめると止まります。
曲と曲の間もマイクでしゃべるので30分のステージの間、ほぼずっとこがなくてはなりません。
ステージ開始前にベンちゃんがこの自転車のことをマイクで説明しました。
マイクを使うから、その時からこいでいる。男たちの汗の見えるステージングです。


オーストラリア先住民アボリジニーの民族楽器ディジュリドゥーを吹くベンちゃん。


身体にも描いたよ。


全体的におとなしい会場だったのでちょっと目立って、お客さんも集まってくれました。
お客さんとステージの間では、もちろんこの時も自転車をこいでいます。
今回、30分のステージに耐える電力供給役として、
マウンテンバイクのダウンヒルをしているというお兄さんにこいでいただきました。
プロテクターつけています、かっこいい!
ところでダウンヒルって長時間こぐ種目なのだろうか。


動く大谷さん。


追う僕。


サックスも猛烈爆発です、nobuさん。


写真ではわかりづらいですが、白と、黒でなくて紺色だったと思います。


大谷氏の口から出る歌や言葉は、面白くて、深いのか意味がないのかさっぱりわかりません。
でも好きです。


紺に塗りつぶされつつある絵に貼りつく大谷氏。


大谷氏の淵を型取る。


この顔!


あきれる二人。
いや違います、展開を探っているのです、ハラハラ。


セッションパッションと名づけられたおかしな演奏のあいだに
大谷氏が発電機とは別の自転車にまたがります。
これも今回どうしても入れたかった、発電機と同じくPiccolo S.P.Aさんの「人力ジューサー」。
ハンドルの前の台にミキサーが取り付けられており、ペダルをこぐと、
車輪の回るのがそのままミキサーに伝わって、ミキサーに材料を入れればバナナシェークなら30秒で完成。
ステージでは、ジュースに入れたら美味しくなさそうな葉っぱ類や大根などを素敵に台に盛って、
この人力ジューサーの生みの親、piccoloの垣田さんご本人に野菜を投入していただきました。
写真でミキサーのふたを抑えているのが垣田さんです、笑ってます。
かわいらしい雑貨だらけの「アートマーケット(日本語にしたら芸術市場だすごい名前!)」の中にあって、
僕はpiccoloさんの面白い発想と対象を選ばずに笑わせちゃう機械たちみたいな、
そういう芸術だってたくさん混ざっているのが自然だと思って、だから是非とも絡みたかったのです。
ステージの始まる前の午前中はバナナシェークを「自分でこぐなら飲んでいいよサービス」で
体験試乗をしていたのですが、子どもも大人も笑っていましたよ。


できたジュースをゴクリ、この顔!
もちろん演奏は続いています。
ここら辺で何が何やらさっぱりわからない空気です。
わからないけれど、人が動いていて面白い。


描き続けています。背中で笑い声を聞きながら。


そんなこんなでセッションパッション混沌大演奏がひと段落し、最後の曲は大谷氏歌う「平和の祈り」

空が空でありますように  水が水でありますように
鳥が鳥でありますように  人が人でありますように


道が道でありますように  君が君でありますように
                                   (歌詞より抜粋 作詞作曲大谷氏)

この唄をこの3ヶ月前の個展で大谷さんと小さくライヴペイントした時に初めて聴いて感銘受けて驚いて、
この曲で一度しっかり(?)やりたいのです、と、今回お願いしたのでした。
※2005年11月、この「平和の祈り」は大谷氏初のシングル版として録音され発売中です。カバーの絵を描かせて頂きました。(←クリック)
ステージ中で描いた背景は、完成の写真が無いのでここで説明してしまいますが、桜の木です。
写真ではわかりませんが白い部分はピンクです。


nobuさん情熱満載のサックス、しびれました。


太鼓と前説はベンちゃん(写真中央奥)、盛り上がりました。
そしてなにより、終始安定した電力供給!!!!(写真右手前)ずっとこぎっぱなしです。ありがとうございました。


ステージについて、Piccolo S.P.A.のブログでも紹介されています。
一部写真を転載させていただきました。
お客さんでいらしてくれたへちのこさんのブログでもありがたい感想をいただいています。

芸術の活気は、市場の活気は、
世代も時代も超えて、続くのか、否か。
そんなことをテーマに、是非次回も参加したいなと思っております。



●富山アートマーケットのホームページ
             (↑なんと映像が見られます、ちらっと僕らも映っています)
     ●うた・ギターの大谷氏を紹介するホームページ
                      ●パーカッションのヤマダベンさんが在籍するアペラッチャコのホームページ
                      ●自転車・人力機械の創作機械工房 Piccolo S.P.A.のホームページ





「平和の祈り」CD化!!絵を描きました

ステージ最後の曲「平和の祈り」が
富山でたくさんの自主制作アルバムを出している大谷氏の
初めての「シングル」としてリリースされました。
僕はジャケットの絵を描かせていただき、
きのう家に届いたので聴いたのですが、
なんとパーカッションはこのアートマーケットの時の
ヤマダベンさんです。とても暖かくいい感じです。
是非、一家に一枚!
('05.11.4)

詳細は右の絵をクリック→







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