枝豆取れたよ

061019_1556~0001.jpg日付が変わってもう土曜。明日の午後は池袋のバー「たまにはTSUKIでも眺めましょ」さんにてカレンダー完成記念発表会。入場料500円でカレンダー1セットとくす玉材料費と振舞い酒1杯付きで大変お買い得です。宣伝が遅かったためか魅力不足か、お席にまだまだ余裕があります。予約無しでも大歓迎ですので、お誘い合わせの上ご来場ください!写真はこないだ写したもの、庭の枝豆です。


(つづき)
夏に実りが悪かったので、もうこのまま駄目かと思ったのですが、夏の終わりに1/3くらい間引いたのが功を奏したか、カレンダー描きあがって庭に目をやるとたわわに(我が家の庭にしては、の意)実っているではありませんか!春にチラシ描かせていただいた大豆のイベントで来場者に配っていた、コイト在来種、だったか、とにかくマニアなちゃんとした大豆です。何年か前まで大豆と枝豆が同じ植物だと知らなかったくらいの無知な僕ですので、あまりありがたみが判らないのですが、美味しかったよ。甘くてプリプリでした。
そうそう、枝豆を食べる風景がTVで映るかもしれません。月曜にBSアサヒTVの「ハッピーロハス」なる番組の取材が来て下さって、絵とご飯の風景など撮影していかれました。放送は10/27(金)夜10時~11時のうちの5分間のコーナー。ロハスとは、「健康と持続可能な社会に配慮したライフスタイル」(↓サイトより転載)なのだそうで、なんだかこの言葉にお金の臭いがする気がして僕はあまり好きじゃないです。あまり好きじゃないのは僕が天邪鬼なだけで、この言葉が入り口で一人でもポイ捨てをやめてくれたりでもするならどんな新語だろうと流行ってくれて大歓迎。ただ、ポンポン新しい言葉作らなくても既にある日本語で十分美しいのに、とも思う。歓迎するが好きではない、んー矛盾だなあ。この新しい単語も、僕の絵も、5年後に残っているかはわからない、そんな時代ですよね。僕は新しい絵を描くし、世には新しい言葉もできるから、絵も言葉も世の中からはなくならないけれど、5年後も50年後も残るようなものを気持ちや気合を込めて作るということも大事な気がする。この単語自体が持続可能なのかどうか、5年後をお楽しみに。ロハスを検索して出てきたロハスを説明するサイトを以下に↓
http://allabout.co.jp/family/simplelife/closeup/CU…
http://ja.wikipedia.org/wiki/LOHAS
正直、僕の活動も生活もテレビで流せるほど立派なものではなく、シソや枝豆ごとき庭で育てたところでエコでもなんでもないと思う(もちろん思うだけでなく取材の前にその旨伝えてある)のですが、ダンボールや廃材に絵を描く、というのが番組的に○なのだそうで、絵を電波に乗せていただけるのならと僕も了承した次第です。
貧乏ですし貧乏が嫌でもありませんし古いものも好きなので、家の中は中古品やもらい物だらけ。あえていうならそういう点が「持続可能な社会に配慮したライフスタイル」なのかも知れないけれど、それら中古品たちは別段お洒落でもないので、そういう部分は映らない。絵の中にも「オーガニック」とかよりは、「きれいじゃなくても楽しい」とか、「使い古す」とか、そういったことが多く込められていると思うのだが、番組の側にはどう映ったかは知らない。カレンダー5月の絵にはボロ布の鯉のぼり、とか、そういうところを汲んでくれたらとても嬉しいです。ダンボールや廃材など素材も絵の一部だが、僕は絵を描いているので、絵の中身も汲んでくれると嬉しいな、僕自身がそういう取材がしていただける絵を描けるようにならなくてはなりません。
暗い作業場で、絵をきちんと撮る為にたくさん工夫されていました、テレビに限らず、どんなお仕事でも言えることですが、積み重なった工夫がすごい。大工さんしかり、飲食業しかり。カレンダー11月の絵は、勤労がテーマ。仕事をする、ということは、その人の人生をつぎこんだ技術や考え方や勘を提供する、ということかと思うこのごろ。僕は甘いものが好きじゃないが僕自身は甘すぎるほどに甘い。甘いは甘いでも庭の枝豆のような暖かい甘みを持ちたいものです、この甘みなら好きだ。僕も工夫を積み重ね、暮らしを積み重ねなくては。持続可能な絵描き活動、ですね。
ありがとう音楽:ザ・たこさん、ダニーハサウェイ、三上寛
井上ヤスミチのホームページはこちら

コメント

  1. ヤスミチ より:

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    emi&coさん>
    「嫌い」とは言いませんが、その言葉を捉えて扱う側が生活レベルで共感していないと、商売の道具にした時にどうしても化粧がかかるのが辛いですね。ただ、その宣伝された化粧まみれの「ロハス」なり「スローライフ」を見て、「私も始めてみようか」という人がいることは事実ですし、僕はそんなとっかかりでも良いんじゃないかと思います。ただ、大きく宣伝して大きな「ブーム」になって「猫も杓子もとりあえず何だかわかんないけどロハス」となってしまった時、ブーム去った後「ロハス」が時代遅れのダサいことになってしまうのではというのが心配な点です。僕らの憧れる暮らしにダサいも何も無いわけで、そういう暮らしを勝手に飾って「イマのオシャレ」に仕立て上げるのはどうか。時間をかけて本質を探っていく過程が、「流行」のスピードに乗っかると味わえないのが残念。3年5年10年20年かけて自然のことも料理のことも人の事もいろいろ深く知っていく生活が、ファッショナブルとか関係無く、いいです。

  2. emi&co より:

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    私もロハスって言葉が嫌いです。
    だって、宣伝されたロハスな生活なんてもう全然ロハスじゃないんだもん。
    スローライフの次はロハスかよ。
    次はなんだ?
    枝豆は取ったすぐに食べるのが一番なんだよ。
    だからとにかく早く茹でてたべないとダメなの。
    ステキなカレンダーの完成おめでとう!!

  3. ヤスミチです より:

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    先ほど我が家に着きました。とりあえず印刷の具合を確かめながら30セットほど袋詰め作業。袋に入れた状態の写真です。
    http://yasmichi.com/image/za-cale07pack.jpg
    印刷のズレがなかなか激しいですが、不器用な感じで好きです。やはり茶けたこの紙が似合う。この冬の僕の顔になるカレンダー、嬉しくなってきました。11月4日のはらっぱ祭りまで、ハードな日々が続きそうですが、一部でも多くお客さんに届けられるよう努力します。各月の画像も今日明日中に差し替えたいと思っていますが、間に合うかなー?
    月曜から4日間ほど、私用で急遽静岡に行かねばならなくなりました。ついでに静岡のお店にカレンダーを置いきます。静岡の幾つかのお店は10/27を待たずに発売開始されることになるかと思います。
    鮪さん>
    いや、大豆本当に甘いんですよ、ほのかに。

  4. より:

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    枝豆、いいですね。今度はお裾分けして下さい。
    一つ一つの言葉のつながりからは、ヤスミチさんの温かみが伝わってきます。「枝豆の甘さ」–最近聞いた表現の中で、一番心に残るものです。

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