今年も春休みに一週間で子どもたちだけでまちを運営するあの企画のチラシのデザインをさせていただきました

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今年も春休みに一週間で子どもたちだけでまちを運営するあの企画のチラシのデザイン(A3二つ折り4ページぶん)をさせていただきました。今年はいろいろ変わった部分が多く、イラストも一新。中の面もけっこう変わって、なかなかの大仕事でした、よくがんばった。是非拡大して隅々まで見てみてください!
去年まで9年間かな、こどものまちをつくろうという呼称(通称?)でやっていましたが、今年からPLAY-WORK TOWN! という名前でいくとのこと。あそぶ、はたらく、まち、ということね。

■まずイラストについて
今年は、若いスタッフさんたちの発案で公園会場に異世界縁日を作るのだという話になったのだという話を聞いたのが秋頃。「異世界」とやらをほぼ知らなかった僕は、近くの詳しそうな大人たちや工作教室の子どもたちに異世界についていろいろ聞いたりしてリサーチするところから開始。文字通り、現実と異なる世界なら過去も未来も宇宙の果てもなんでも異世界だと思っていたのですがどうやらそうでもなくて、2026年日本の人々の言う「異世界」というは一般的には剣や魔法やモンスターのドラクエみたいないわゆるファンタジーRPGみたいな世界を指しているらしいことを知る。

で、メインイラストは異世界縁日を手前に持ってきてアピールしたいとのご用命。この企画のキモは働いて給料もらってお仕事のあいだで小さな問題もいっぱい起きたりしてまちが成立していくことだと思っているので、個人的にはイラストの上半分に細かく描かれているまちの要素を伝えたい気持ちもあったんだけども、今年は縁日だけは入場無料で縁日のお客として誰でも入れるようにする(ただし変身グッズやメイクをして変身しないと入れない)そうで、楽しそうな縁日をアピールする意味があるのだと。そんなわけで、ワイワイした縁日の様子を手前(下半分)に、ターナーギャラリーの室内でのこどもだけのまちの様子を奥(上半分)に描きました。

中央のおみこしは、スペシャルゲストのシャンデリアアーティスト、キムソンヘさんが担当するそう。去年の新聞紙×ガムテープアーティスト関口光太郎さんが子どもたちと作ったガムテープ恐竜も巨大ですごかった。なにげにすごいゲストアーティストさんが来ているのも近年のこの企画の魅力のひとつだと思う。

A3二つ折りの内側、p2p3の画像。情報過多よね、僕のデザイン力では整理しきれず。

■イベントそのものについて
保護者立入禁止のこどもだけのまちで、こどもが仕事を選び、それぞれの仕事場で仕事をして、一定時間働いたら給料をもらえて、その給料(イベント内でのみ使える紙幣)で買い物やサービスを受けられたり、土地や材料を買って起業したりできる、春休みに7日間くりかえすことでまちが発展する、というイベントです。給料からは税金が天引きされていて、集まった税金の使い道はこども議会が決めます。仕事選びの窓口で仕事を割り振るのも子ども、給料を払う窓口も子ども、落とし物やこまりごとに対応する窓口も子ども。ポスターや看板を描いてくれる看板屋も、テーブルを作ってくれる大工も、動画ニュースを作る会社も子どもがやります。それぞれの仕事場が、相互に発注をします。安全見守りスタッフ以外の大人は基本的に入場できませんが、観光ツアーという形でツアーガイドについて15分だったかだけ回れます。このツアーガイドももちろん見知らぬ子どもです。

わたし、今年はたぶん全日程参加することになりそうです。と言っても、僕のいつもの工作ワークショップと違って、PLAY-WORK TOWN! は僕や他の大人が先生となって進めるという主旨ではなく、安全の見守りが大人の主な役目で、子どもになにか聞かれても見守り大人スタッフは基本的に教えたり助けたりしないことになっています。現場の子ども同士で助けあって解決するような空気作りをします。

3/26と27で異世界につきもののドラゴンを作ることになりそう。
3/28から縁日でドラゴン退治屋が稼働する予定。

「うちの子、そんなコミュニケーション力無いからちょっと無理だわー」と思う親御さんが多いと思いますが、大丈夫です。このこどもだけのまちの中では小1〜中3までの知らない子どもばかりで仕事をしたりお店の売上金で材料を買ったり作ったものをお店に納品に行ったり給料払ったりなんでもやっていて、当然喧嘩も起きるし、コミュニケーションは雑だし、こどものやりとりなのでいろいろよくわからないことも起きるけども、なんとなくまわっていくんです。お兄さんお姉さんもいるからきっと助けてくれるでしょう。規模の大きめなごっこ遊びを毎日100人くらいのこどもたちが入れ替わりながら一週間続ける感じ。

お金といっても会場でしか使えない架空の紙幣で、税金とかなんとか言っても子どもだからきっちりできているわけじゃなく、そこらへんにお金が雑に置きっぱなしになってたり、持ち金をごっそりどこかに落とす子も給料が風に飛ばされる子も毎日何人もいるし、計算もあべこべで帳簿なんてぜんぜん合わないし、まあそれもこれもごっこ遊びなのでちゃんとできてなくてもしかたない。見た限りでは、そんなにきっちりしていないと思います、それでもいい。

大事なのはお金のやりとりの正確さよりも、
・知らないまちでの暮らしの中で、困った時に自分で誰かに「たすけてー」と言えるようになること。
・初めてその日に会った仲間と一緒に、なにかしらの小さな問題を乗り越える体験。
・困っていた子を居合わせた子たちで助けた、助けた相手がほっとしてた、とか喜んでた、とかの実感。
・なにかを作る仕事に就いていたら自分が作ったものを誰かが買ってくれた喜び。
・ものづくりじゃなくても、なんらかの仕事をして給料がもらえた喜び。
みたいなところでしょうか。親元を離れ知らない街に留学しにいくことと似ているんだ、と公式サイトにも書いてあった。そう、親がいないのが大きい。さらに言うと、成長している高学年の子たちにとっては仕事の内容を考えなおしたり変えたりできるところが、キッザニアと大きく違う点。自治の体験。

A3二つ折りのチラシの外側、p1p4の画像。

1日だけの参加だと、緊張の中で仕事して給料もらって終わり、となりがち(バイト初日とかそうじゃんね)なので、是非2日以上参加してもらえると、だんだん自分の体験が積み重なって、まちでやりたいことも見つかって、居心地良くなるんじゃないかなと思う。まあとりあえず序盤で一日参加してみて、また行きたそうなら翌日も行かせてみる、とかが良いかも。

あ、いろんな子がいて、別に仕事をしないでも過ごせるので、ひたすら時間が経過するのを待って帰る子もいます。それもその子の選択であって尊重すべしということで、見守り大人スタッフたちが「仕事しようよー」と声を掛けることはしません。あの子は楽しめてたんだろうか、と思って見ていた子が翌日も来て、徐々に活躍しだしたり、ということもあったり。それぞれの子にペースがある。

毎年、見ていてほんと飽きない現場です。感動することもたくさん。ここで過ごす時間は、自分にとってもとても良い経験になっています。

井上は2017〜19年の3年間企画運営スタッフの一人としてがっつり働いていましたが、今はチラシデザイン関連と当日の見守りスタッフとしてお手伝いしているだけの感じなので、イベントの詳細についてはPLAY-WORK TOWN! のウェブサイトからお問い合わせ下さい。


PLAY-WORK TOWN! 公式サイトはこちら

 

 

コメント

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