くすのき荘の1階奥にアトリエを借りているイラストレーターで工作講師の井上ヤスミチです。
木賃文化月間のひとつとして5/19(日)に開催した第4回ほろ酔い工作スナック〜道〜の報告をします。
工作スナックは、普段子ども向けに工作教室やワークショップをやっている僕が、大人がお酒を飲みリラックスして自由に工作ができる場を作ってみようかなと2022年に始めた実験的なイベントで、これまでに出張版を含めて3回開催し、今回で4回目。
1時間1000円の席料(参加費＆材料費)をいただき、ドリンクはくすのき荘入口の喫茶売店メリーで別途購入してもらい、アトリエにある木材、紙類、毛糸、スタイロフォーム、紙皿や紙コップ、絵の具などなど、いろいろな材料と道具を自由に使って、好きなように工作を楽しめます。時間内は材料が使い放題、1時間で足りなければ30分ごとに延長料金500円をいただいて、閉店まで好きなだけ作れます。ほろ酔いと銘打っていますがノンアルコールドリンクでの参加も大歓迎。
何度も通ってくれている常連さんも、はじめましてのかたも、若者もご年配も、各々材料を選んで席につき、乾杯して工作開始。くすのき荘自体が、手作りの什器があったり作家のアトリエブースがあったり、小学校の図工室みたいな「作る空気」が充満している建物で、だからこそこの企画も馴染むというか、普段ものづくりをしていない人が来ても久しぶりに作りたい気持ちになって手が動くんじゃないかと思います。
「今日はこれを作る」と決めている人は座るやいなやどんどん作りはじめ、「前回は平面だったから今日はなんとなく立体的なものを作ってみようかな」という人は材料を物色しながら出来上がりを想像し、「まったくなにも考えずに来たけどどうしましょう？」という人には、工作スナックのみち子ママに扮した僕が「ではまずこの材料でも切ってみましょうか、使ったことあります？」とスタイロフォームとスチロールカッター(電気の熱線で発泡スチロールを切る道具)を渡して使い方を教えてみたり。「今日は皆でこれを作ります」という趣旨の会ではなく、それぞれ自由に作りたいものを作る会なので、僕の役目はお客さんが行き詰まったり困った際に作りたいものの相談に乗ること。
みち子ママがお客さんの相談にのっているところ。
↓短い動画を４つだけインスタにあげてます。お客さんの声とか、ノコギリの音とか、場所の空気感が伝わると良いな。
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くすのき荘メンバーのお子さんや近所の子が僕の顔を見に来ては「なんで今日そんな顔なんだよー！」とゲラゲラ笑い、カフェのお客さんは奥から現れた怪しいママにちょっと驚き、それぞれ違う理由でくすのき荘に来ている人と人が偶然交差する面白さも。
以下、ご来場のお客さんが作って持ち帰った作品の写真を一部公開します。
木を切って、アクリル絵の具で塗って、扇風機でさっと乾かして貼り付けて完成！
初めて触ったスチロールカッターでスタイロフォームを切ってボンドで貼り合わせて、お城？帽子？かっこいい！
スタイロフォームと木材をきっちり切って貼り合わせて、穴をあけて、お香立てだそう。
折り紙がとても上手なお父さん。極小サイズの見事なワンちゃん、ペットボトルキャップにグルーガンのグルーをためてお水。松ぼっくりも添えて。
木材を頑張って切って星の形に！よく切ったなあ。キラキラした紙も貼って、輝く星に。
謎の仮面！両手に枝を持っている！緑のヒゲもかっこいい。
首から下げられる木のカメラ！丸いレンズはくすのき荘わきに生えている木の枝を剪定した際に出た枝を、輪切りにして作ってあります。
カラフルな人形。僕があちこちの活動で使って不要になった絵の具まみれの板をうまく使ってくれました。
僕も第4回になにか作ってみようかと思い、段ボールの空き箱と百均のボールでスナック看板を制作。電飾が仕込んであり、チカチカ光ります。次回はなにを作ろうかなー。
反省点。今年の上半期はありがたいことにたくさんのお仕事をいただいて忙しく過ごしていて、工作スナックの事前告知や当日の準備がままならない部分があり、特に当日ママの顔のアイメイクが序盤から半分とれかかってたり肝心のまつ毛を描かずに始まってしまっていたのが大変悔やまれます。途中描き直すタイミングがあったはずなのに、最後までその顔のままいってしまった。もうちょっと意識を高く持たなくては。次回は会場内に鏡を設置しておき、ちょくちょくチェックをすることを誓って、報告を終えます。
「これ毎月やっているんですか？」と聞かれたりしますが、工作スナックは年に1〜2回しかやっていません。次にみち子ママが登場するのは秋から冬になる頃でしょうか。次の機会にお会いできることを楽しみにしてますわよー！
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