なんと雑誌「暮しの手帖」に井上のくすだまの記事が載りました!
暮しの手帖のスタッフさんが取材をしたいと連絡をくださったのは7月。
東長崎のこころの本屋さんのオープン記念くすだまをライターさんが見てくれたのがきっかけで、くすだまを作るってどういうこと?と気になったのだそうで、8月の豊洲での箱型くすだま作りワークショップに参加してくださったりしたうえで、9月のあたまにアトリエでたっぷり取材をしてくださいました。写真家さんがアナログの二眼レフカメラでたくさん写真を撮ってくれて、7ページにわたって写真と素敵な文章で井上と井上の作る箱型くすだまについて紹介してくれています。巻末の「てと、てと。」というコーナー。
雑誌を見て検索してくれるはじめましてのかたも多いのではと思い、これまでサイトにあまり報告できずにいた空き箱を使った建物型のくすだまなどをここで一挙にまとめて紹介しようと思います。
建築物型くすだま
近年良く作らせていただいているのが、お店のオープン祝いに建物の形を模して作るくすだま。お店だけでなく、新築祝いや、思い入れのある実家を老朽化のために解体する際とかにもこういったくすだまを作って祝うというか思い出に残す可能性があるんじゃないかなと思っています。

実際の写真。くすだまを作る資料として撮ったものでこの時宿はまだオープン前。宿の1階はすっかり東長崎の人気店として定着したカフェマイアマイア。4年半前マイアマイアのオープン時にくすだまを作ったのが、お店の形のくすだまの始まりだった。あ、くすだま自体は20年前くらいから作ってひらいています。

豊島区南長崎のトキワ荘ミュージアムがオープンする前に建てられた、トキワ荘を伝える案内所的な役割を果たしているトキワ荘お休み処のオープン10周年記念式典のために発注いただいたくすだま。2023年12月製作。

内側に施設内の様子も描けないか、とのことで、軽く描いてみました。1階の案内所で質問する訪問客と、来場者が書けるノートを読む人。2階はトキワ荘の漫画家たちのリーダー的存在だった寺田ヒロオさんの部屋があるんですよね。

こちらが実際の建物。資料として店舗オープン前に撮った写真。木造アパートをリノベーションした弐番館という物件。もともとが真ん中の階段で左右に割れている建物なので、割れている建物をどうやったらパカッと割れるくすだまにできるのかと頭をひねりました。

1年ほどして、作品展のためにくすだまをお借りできないかと相談に伺った際、記念日などでお食事を予約したお客さんが特別の垂れ幕を仕込んでこのくすだまを利用していたりするのだと聞き、とても嬉しくて泣きそうになった。行った先でその場所なりの使い方で使われているのはものすごく嬉しい。

映画テルマエ・ロマエのロケに使われたことでも有名な、北区滝野川の立派な銭湯「稲荷湯」さんの隣の長屋を改装した、カフェ兼コミュニティスペースみたいな空間の稲荷湯長屋がオープンする際のお祝いに作ったもの。
ワークショップで作ったりセレモニーでひらいたり
そもそも空き箱を利用したくすだまは僕が作って売るというよりも、なるべく簡単にできる作り方をシェアして各地でそれぞれが作って、それぞれのお祝いの会で手作りのくすだまで自分たちの手で祝えたら最高じゃないかという思いがあって、作り方をシェアしたり、一緒につくるワークショップをしたりしていました。以下では、建物の形じゃないシンプルな箱の形だけどこんなセレモニーで使ったよとか、セレモニーのために作らせていただいたよという事例を並べます。

こちらは2022年秋、無印良品の「板橋南町22」店という、都内最大級の路面店がオープンするに当たり、地域との連携ということで僕のくすだまをたくさん使ってくれることになり、入口付近に設置するカラフルなくすだまを子どもたちと飾り付けるワークショップの様子。

2024年9月、武蔵浦和駅直結のタワーマンションの1階部分にできた、月額会員制のコミュニティースペースBeACTO武蔵浦和マチノバさんのオープニングセレモニーに合わせ、一週間ほど前に参加者それぞれ持ち帰れるちいさなくすだまを作るワークショップを開催し、さらにセレモニーでひらくための大きなくすだまの土台を作り、ワークショップ参加者にデコレーションしてもらって完成させて、セレモニーで盛大にひらきました。

オープニングセレモニーの一週間前におこなったくすだまづくりワークショップでの一コマ。話を聞くと、「花火大会」というのはもうすぐあるお泊り会の夜に手持ち花火を持ち寄って花火をする時間のことを指しているそうで、それが始まる時にこのくすだまをひらくのだそう。小さな日常のお楽しみを手作りのくすだまで盛り上げるのとても良いと思う。

こちらは2023年12月に作った箱型くすだま。ご依頼主さんのご両親の金婚式を祝う会で披露したいとのこと。どういう形にしようかとご両親の趣味とかキャラクターとかを聞くと、3人の子どもたちに授かった6人の孫が大好きで、趣味とかなんとかよりもそれに尽きるのだということで、金色に塗った箱に、ご両親とお孫さんたちの似顔絵を描きました。似顔絵の横にはそれぞれのお名前を書いていたので、写真を加工してぼかしてあります。

どういう状況かわかんない画像ですみません。2024年夏に帯広のばんえい競馬のイベント(本州の競馬と違って重い荷物を運ぶ。観光資源にもなっていて、家族向けのイベントも多く行われる)でフェイスペイントの仕事をする機会があり、アトリエを借りている北池袋くすのき荘の代表の山本がばんえい競馬が好きで、行くんだったらそのタイミングに合わせてレースに名前を付けられる協賛レースに申し込むと言い、「池袋くすのき荘につれてって」というレースが開催されて、レース後に協賛者代理として優勝馬と騎手さんと記念撮影をしたのがこの写真。
以下の動画の第7レース、動画の時間表示の5:00:30あたりで、上の画像のようなレース名が出てきます。現地でコースの横を歩きながら観戦していたんだけど、大逆転のいいレースだった!

変わり種、ひょうたんくすだま。今年は久しぶりに千成ひょうたんを栽培し収穫できそうなので、今後ひょうたんくすだまを幾つも作って通販等で販売するかも。
↓こちらは2022年5月製作、オーストラリア人のパートナーと共に日本からオーストラリアへ移住する知人を送る会で贈ったひょうたんくすだま。Instagramより動画を転載。
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2005年に友人の結婚式でひらいたご祝儀袋型くすだま。けっこう大きい。新幹線で抱えて運んだのを覚えている。吊るすための物干しざおは分割&伸縮できるタイプで、周囲に白いテープを貼って白いさおにして式場に持参。今もくすのき荘アトリエに飾っています。

16年くらい前かな。大学時代に出会って影響を受けた大事な先輩の結婚披露宴で最後に主役が参列者にご挨拶する際にひらいたもの。これはたしかその数年前に僕と妻が結婚した際にこの先輩が作って持参してくれたもの(全面に金色の紙が貼ってある。けっこうな大きさ!)の使い回しで、僕が作ったくすだまではないのですが、当時とにかくことあるごとにくすだまを作ってお祝いしたりしていました。
発注承ります
以上、これまで作ったくすだまの一部を紹介しました。
大きさにも寄りますが、以下にお値段の目安を記載します。
■シンプルな色の箱に模様を入れた箱型くすだまで1万円。
■箱になにかしら絵が入る場合はベースのくすだま代1万円にプラス絵の金額。
(絵は小さな白黒イラストで1カット5000円〜とさせていただいてます)
■建物型は3万円〜(金額は建物の複雑さによって要相談)
■材料一式と作り方の説明書きを同封した「箱型くすだま作ろうセット」はなんと1500円(別途送料かかります)で井上の通販サイトにて販売中です↓

くすだま製作のご依頼、ワークショップ企画実施のご相談(規模、対象人数、対象年齢、かけられる時間、ご予算当でできる形が変わってきます)等ありましたら、当サイトのcontactページから、お気軽にお問い合わせください!
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