本当は5/5端午の節句か4/23アースデイ東京あたりに向けて作るつもりでいた新しい鯉のぼり、せっかくなので、子どもたちやそのまた子どもたちの健やかな成長を願い、高円寺のデモに合わせて、土曜~日曜の午前中にかけて、大急ぎで作りました。製作過程は携帯画像と一緒にちょくちょくツイッターにアップ、4/9~4/10に有ります。
で、出来た鯉のぼりの写真がこちら。
他にも写真14枚、解説と一緒にアップしてあるので、良かったらこちらクリックしてご覧ください。
片面の鱗(うろこ)を無数の波に、もう片面の鱗は畑の大根ににました。去年の2mの鯉のぼりよりひとまわり大きい、長さ3m。
昼前に描きあがり、昼頃に縫い合わせ、近くの駐車場で物干し竿(4m)にくくりつけて振り回してみたりしてテスト。その後、カミさんと、お昼寝から起きた子らを連れて、家族4人で高円寺の原発やめろデモへ。
とっても多い人、人、人に驚き。スタート付近の道は狭いわ、電線低いわで、鯉のぼりが迷惑にならぬよう、子らを迷子にせぬよう、様子を見ながら場所を選びながらの参加。結局、音も静かでのんびりとした最後尾あたりについていくことに。歩き出すまでのあいだ、1時間くらい開始地点の公園に居たかな。カミさんはスタートから100m行ったくらいでタイムリミット、出勤のためデモから離脱。そこからは4歳と1歳と3mの鯉のぼりと4mの棒(縮めてたけど)を持って、なかなかハードな道のり。目を離したスキに長男が隊列離れておもちゃ屋さんに入ってたり。周りのママさんお姉さんお巡りさんが、長男のことはよく見ていてくれました。次男は最後までずっと抱っこ紐。途中から、お祭り仲間のさやかさん(絵本読み聞かせしてたお姉さん、名前合ってるかな、ごめん)が長男とずっと一緒にいてくれて、お陰でデモの後半は広い道路で鯉のぼり持って歩けました。気遣ってくれた皆さんに大大大感謝。
僕らの居た最後尾は、混み合ってもなく、うるさくもなく、のんびりお話もしながら歩いていた感じ(だからこそ子連れで歩けた)だけれど、ウェブ上にあがっている動画や写真を見ると、サウンドカーやバンド演奏のあった辺りは大いに盛り上がっていた模様。事故無く導いてくれた警官の皆さん、それに主催者関係者、あとはちゃんと周りを見ながら動いた参加者一人ひとりを賞賛する、ありがとう、感動した。長男はお巡りさんが大好きで、お仕事中に勝手に敬礼したり話しかけたりしてごめんなさいね、悪意は無いです。
今回のデモ行進は、日本のデモ行進にありがちな、団体ごとにかたまって主張をしている感じではなく、個人個人とか友人知人が集まって、雑多な人の大行列になっていたのが、僕は好きだった。個人から発する意見が、いっぱい歩いていた。繋がりの見えない雑多な行列、警察発表15000人。街や通行人に大迷惑だとか、学生の仮装パレードみたいなので主張が届くのかバカじゃないかとか、騒ぎたいだけの酔っ払いが混ざっていて危険だったとか、賛否両論あります。バカだってモノを言うんだよ、言わないできたからこうなっちまたんだよ、どんな仕打ちを受けても黙っていると思ったら大間違いだよ、バカで結構。でも殆どの人は騒ぎたいから来ているんじゃないよ、いっぱいいっぱい思慮深く考えて迷って、来ることに決めた人が多かったと思う。
以下、その日に僕が出会った人たちを少し紹介
出発地点の公園で、クレヨンで塗った古ハガキと竹で出来た手作りの風車(たくさん持っていた)を周りにいた子らに配っていたお爺さん、聞けば保育園の園長さんだとのこと。手作りのものでデモを明るく飾り付けたい気持ちは僕も同じです。
奥さんと2人の子ども連れたお父さんが、 竹の笛で音楽を吹いていた。 聞くと、福島第一原発近くの相馬町の「相馬節」という曲だそう。 町内のお祭りでお囃子を吹く人なのだそうで、 デモのために相馬節を探しあてて練習したのかな。 お爺さんならともかく、今風の格好(ダウンのジャンパーだったと記憶)の若いお父さん(たぶん30代)だったことに、感動。
涙が出たのは終盤、道路沿いの家の玄関のドアを全開にして、そこからゆっくりと手を降っていたお婆さんを見た時。見るからに相当なお歳。歩くのは大変だけど、玄関開けて手を降ることは出来るわよ、と。とても勇気をもらった。僕らが居たのは列の最後尾。長いこと手を振り続けてくれたのだろうか。
最後尾には、大きなゴミ袋を持って、道路のゴミを拾って歩く人が何人も。デモで落ちてしまったゴミだけでなく、当然関係ないゴミも拾う。当たり前っちゃあ当り前だが、こういう人が居て成り立ってる。
15000人、4kmとも言われてる隊列の中には、こんな感動や気付きがいっぱいあったんだろうなあと思いました。ツイッターで話題になった山本太郎も実際歩いていたそう。
今回は手が足りず難しかったが、自分にもう少し余裕があったら、鯉のぼりに反応してくれたキッズばかりで童謡歌いながら歩く一団を組みたかった。海、春がきた、カエルの歌、自然を歌う素敵な歌がいっぱいある。声高に叫ばずとも普通の歌を歌って歩くだけで、きっと伝わる。皆、子らの健やかな成長を願っている。
以下、動画を5つほど紹介。
12分、わりと見やすくまとまっています。ジンタらムータの演奏が見れて嬉しいな。ちょっと警官を映し過ぎじゃない?警官は悪者ではない。この映像、最後のまとめ文章にはちょっと引っかかるものがあるなあ。
サウンドカー周辺。3分30秒から始まるラッパーRUMI(初めて知った、チェックするよ)の演説~歌にしびれました。こんなに盛り上がってるなら前の方まで行ってみたかったなあ。まあそれぞれ役目があるわね。
「おとなしい日本人ばっかじゃんえんだ、ラッパーなめんな!」
こちらは大勢人がいて盛り上がっている箇所を中心に、写真と動画交えて入ってます。こうやってみると、写真・静止画の持っている力って馬鹿にならないなと感じた。3分過ぎに上の動画にも出ていたラッパーRUMIの声挙げる姿見れます、かっこいい。
公園を出発するサウンドカー。声を挙げるは日本のレゲエのパパ、ランキンタクシー。「生きてる奴から大きな声で!」この時は僕も同じ場所に居て、聞いてた。4分ころに遠くの方にちらりと鯉のぼりが映ります。この場所は人が多かったのでまだ遠慮がちに振ってる。
続いてパパランキンのキラーチューン、22年前に作ったという名曲「誰にも見えない、匂いもない」、まさか日曜日の真昼間に街中でデカイ音で聴ける日が来るとは、ファンとしては哀しいやら嬉しいやら。NHK-FMでピーター・バラカンも推薦しながら「リクエストが来ているがNHKに流して良いか聞いてみます」と言っていたそうだ、許可おりるわけがないでしょう。そして続く名曲CCPP、チンチンピンピン。たったかたー♪歌った後、思春期の少女にヒンシュク買ったとか。君はお父さんやお爺さんやひいお爺さんのチンチンがピンピンしなかったらここに居ないんだよ、そのうちわかる日が来るよ。放射能とチンチンピンピン、一見落差があるように見えるけど、この人は同じとても大事な事を歌っていると思う、大好きだ、とても尊敬する。他にも学校、宗教、葬式、国旗国歌天皇、ナンパしたのが実の娘だった、とかきわどいキーワードをまっすぐにいっぱい歌っているよ、痛快、ランキンタクシー。
NHKといえば、都心での15000人のデモを報じた新聞は東スポのみ。新聞くらい取り上げてくれてもいいのに。まだまだ非常時は続いているし、15000人程度の数では、TVのニュースには載らないかな、他にも伝えるべき事がいっぱいあるだろうしなー、と思いつつNHKニュース見ていた月曜の昼飯時。「きのう、フランス最古の原発がある町で廃炉を求め数千人が集会しました」って、あれ?なんかおかしくないか?そっち?
すすってたラーメン吹き出しそうになったぜ。嘘みたいなホントの話よ。海外ニュース報道しなきゃいけない枠とかがあるのかな。
そして今朝のニュース。福島第一の事故をレベル7に引き上げ。
むー。
今日もはりきって仕事しよう、それしかない。
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