クリスマスということで、2年前2013年のクリスマスに参加した汐留日本テレビ界隈で開催された汐サイト冬の汐博のアートクラフトマーケット最終日のライブペイントの写真を、2年もアップしそびれていたので、こちらにアップします。タイトルは「おつかれサンタ」。
この写真は出店初日の様子かな。日本テレビ前の広大な地下鉄の通路(広場のようなスペース)にたくさんの特設ブースが作られ、3週間くらいにわたって、アートとかクラフト系の手作り作家さんが連日たくさんのお店を出していました。期間中はブース位置の交代などもあったため、壁面にネジ穴をあけたりなにか描いたりするのはNGだったのですが、最終日、あとはもう取り壊すだけなので壁面に好きなだけ描いて良いとのことで、ライブペイントというか、公開制作をすることに。
最終日は壁面の飾りを減らし、当時出来上がったばかりだったカレンダー12枚のうちから4枚を選び貼り付けて、そこからライブペイントスタート。
カレンダーの電車の絵につなげる感じで、電車を延長。外見と中身がつながってて不思議な絵に。
クリスマスツリーをイメージしたひょうたんくすだまも設置。開けるとメリークリスマスという垂れ幕。
カレンダーにも色を塗ってますね。ハートはどこまで飛んで行くかな。各画像、クリックで拡大表示されます。
ハートの先には、なにやら湖と砂漠でしょうか。電車もだいぶ伸びてきた。
電車の続きを描いているところの写真。全部で20から30ほどのブースがあって、この最終日は幾つかのブースで壁面に描いてました。
2014カレンダー4月の絵。桜もピンクに塗られ、犬も若者も子どももウキウキ、春は恋の季節。公園の池では蛙合戦。
焦げ茶色の木の敷居が絵を分断している感じだったので、ダンボールで覆い隠す。
完成。この画像だけ大きいサイズでアップロードしてあります。クリックするとけっこう大きく拡大できます。
褐色のサンタは半袖半ズボンで汗かきながらラクダと共に小さな家をまわる。赤い船にもプレゼント。カレンダーで犬の散歩をしていたお婆さんのハートはこの褐色サンタに向けられてた。惚れちゃうよねー。
8月のカレンダーのお墓でお盆の絵に連なって、お墓の背後にあの世のサンタたち。
お墓の隙間からサンタが覗いてるー。手前には大きなトナカイの顔。
本当は、「大仕事終えてトナカイの世話をするサンタおじいさんとお
会場の汐留のすぐ近くが新橋。最初オレンジで塗った電車は途中で黄緑に塗り替えられて、高架下にはたくさんの仕事帰り&忘年会シーズンでうかれたサンタおじさんが。
夜が明けて日が差してきた頃、一年で一番の大仕事を終えた赤い服のおじさんも、高架下の行きつけのお店に向かいます。絵のタイトルは「おつかれサンタ」
この「冬の汐博」に誘われた際に困ったのが、「クリスマスらしい売り物なんて一つも無いこと」。苦肉の策で、ダンボールイラストでサンタさんをテーマにしたものを期間中描き続けることに。そもそも僕は日本のクリスマスの現状をあまり良く思っていないフシがあるので、全体的に少しひねくれてますが、サンタさんについていろいろ考えられてよかった。
煙突につっかえたサンタさんと心配そうに見守るトナカイ。大サービスで裏面にも少し描いてある。各画像クリックで拡大表示されます。
おめーなに上機嫌に歌ってんだよ、少しは減量しろよ、と怒っているトナカイ。
夜も眠らない大都会の公園で、自前の弁当で休憩中のサンタさんと噴水で水を飲むトナカイ。箸使うのおかしいよね。奥の人影が、休憩する一行に気づいちゃってる。
せっかくのプレゼントも、飲み屋のお土産のような持ち方で持ってしまう旦那サンタ。そーっと歩かないと奥さん起きちゃうよ。窓の外で本物のサンタとトナカイが、中年夫婦をニコニコのぞいてる。
ライブペイントにも盛り込むことになった、病院にやってきたサンタさん。そこにこそ、たくさんたくさんのプレゼントが必要。サンタさんが来たというお話が必要。しんしん雪が降る中、腕まくりして大汗かいて、自分より大きな袋を運ぶ、ご老体。窓には、夢見て寝ているたくさんの顔。
こちらは雪降る寒い夜にプレゼントではなくティッシュを配る若きサンタ。日本のクリスマスへの皮肉か、若者へのエールか。誰も見ていない夜空に、空飛ぶご一行。
自分たちで作ったクッキーとミルクを置いておくのが、ヨーロッパのどこだかの習慣だそう。翌朝、プレゼントの代わりにクッキーが無くなってる。
壁のコートに注目。明け方までやってるいつもの飲み屋で、仕事帰りのあの人がおつかれさんの一杯。焼酎お湯割り梅入りかな。この絵のイメージも、ライブペイントに盛り込まれた。
最後の一枚はクリスマスとは別。
期間中の12/23が詩人ナナオサカキさんの命日で、2008年に亡くなってからこの時で5年。僕は晩年の真っ白いヒゲのお爺さんのナナオさんしか知らなくて、朗読を始めると自然と子どもも大人も集まってくるあの感じは、なんだかサンタクロースのようだなと思い、描いた絵。
クリスマスが過ぎると、今年も1年が終わるんだなーと実感しだします。
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