残すところあと9日。第二回まち中つながる展示会、江古田・東長崎・椎名町で新旧3作品、展示していただいてます。

9/1から2ヶ月強の展示期間なのに、今さらの報告でごめんなさい。
11/6まで、「第二回まち中つながる展示会」という企画で、江古田の「デザイン工房虎の子屋」さん、東長崎の「やるぞ丼丸東長崎店」さん、椎名町のカリーカフェ「COSTA DEL SOL」さんにて、それぞれ一作品ずつ、絵を展示していただいています。

展示中の絵と、企画については、以下の記事を御覧くださいませ。
http://yasmichi.com/post-2085

ざっくり言うと、8月に9日間、全作家の展示をして、その期間に地域(西武池袋線江古田駅・東長崎駅・椎名町駅界隈)のたくさんの協力店さんに来てもらって、自分のお店に飾ってもいいなという絵を選んでもらって、気に入った絵を9/1から11/6まで地域のお店に飾ってもらおうという企画です。

僕の絵を選んで展示してくださっている3つのお店に行ってきたので、残り期間が短いのですが、ざっくり報告&宣伝します。

 

まずは、東長崎の「やるぞ丼丸 東長崎店」さん。
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なにがおかしいって、海鮮中心の生鮮食品を扱うお店で、ゾンビの絵です。腐肉です。
絵を気に入ってくださって、どーんと目立つ場所に貼ってくれました。今回出した3作品のうちの唯一の新作で、盆からハロウィンの時期の展示企画だったのでゾンビを描いてみたのだけど、まさかナマモノを扱うお店に飾られるとは!絵のタイトルは「お墓が飽きたんじゃ」。いや、感無量です。
 
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店長さん、とても素敵です。地域のフリマでマグロのフェイスペイントさせてくれたり。
 

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お店に伺ったのは9月の頭で、サンマの五目丼を買って帰りました。美味しかったー。メニューがすごく豊富で、旬の魚を使った日替わり丼がおすすめです。

 

そして次は、椎名町のカリーカフェ「COSTA DEL SOL」さん

去年まで住んでいたアパートの超近所だったので、何度かカレーを買いに行ったことがあったりはしていて、こういうきっかけで繋がりができたのは嬉しい限り。
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お店に入ったら小学生のお嬢ちゃんがいて、なんとなんと、我が家の次男と同じクラスだということが判明。そういうのも、ローカルで展示することの醍醐味だよね。
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パワフルなママさんが集っていそうな感じの、素敵なお店でした。コラーゲンカレー、美味しかったー。パンもとっても美味しい。あと、僕はバスペールエールが大好きです。

 

そんで最後は、江古田の「デザイン工房虎の子屋」さん
基本的には、デザイナーさん二人でデザイン仕事をされているようのだけど、せっかく通りに面しているし、街と関わりが持てたら、みたいな感じで、仲間のイラストレーターさんやデザイナーさんによる面白おかしいデザイン雑貨の販売もされてます。とても楽しい空間だった。かの有名なバンド、少年ナイフのサイトとかグッズのデザインをされてたり、じわじわ仲良くなれたらいいなあと思うスポットでした。11年ほど椎名町界隈に住んでいるけど、江古田まではなかなか行かないので、ほんといいきっかけになった。
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今回で二回目の開催の、「まち中つながる展示会」なのですが、二回とも参加しておきながら、僕は「狙いがよくわからない展示会だなあ」と思っていて、企画者のPLANETHANDのヤシマさんに幾つか質問をしてみました。
 

Q「展示のジャンルを絞るとか、テーマに特化して募集している(例えば「街の気に入った風景を描こう」とか)わけじゃないから、漠然とすぎていて、作品を見にくるお客さんにわかりにくくないですか?」

A「ジャンルを絞って風景画だけ、街の写真だけ、というのではなく、より広い間口であって良いと思います。」

Q「展示協力していただくお店屋さんが、カフェや雑貨屋さんにとどまらず、おにぎり屋さんとか銭湯とか薬屋さんとか、現代的な作家さんの絵を飾っていそうではない場所もあるような気がしますけど、どういう目的があるのですか」

A「街角だとか、生活に、作品を飾るということを無理なくやってみてもらうことで、町の風景だとか空気がかわっていくこともあるんじゃないかと思います。」

Q「最初に8月の9日間、PLANETHANDのギャラリースペースで全作品を一同に並べて公開して選んでいただき、9月から界隈の各参加店にバラけて展示することになっています。全作品を見たいという人ほど最初の全作品展示している期間に来てしまうのではないか。意味がないんじゃないか。」

A「むしろ、その作品を選んでいただいたお店屋さんの店内に作品が飾られたことで、どういうふうに空気が変わるか、店内の風景込みで作品を楽しんでもらいたいんです。」

このやりとりをして、僕は結構腑に落ちました。面白いな、有意義だなと感じました。

そうなんです、絵を飾ることで、空間は変わります。日本において、なかなか家に絵を飾る(あるいは飾るための絵を買う)という文化が根づいて無くて、もっと言うと、気分の区切りとか季節とかによって、絵はどんどん掛け替えるのが良いんだけども、家の絵をちょくちょく買って掛け変えるという人は多くないです。

絵を飾ることで、こういうふうに家の空気が変わったとか、生活の気持ちが変わったとか、こういうタイミングで掛け替えているよとか、自分と違う人生を生きる作家の成長を追って楽しんでいるよ、みたいな話があったら具体的に教えて欲しいし、絵を描いて売ろうという人は、専門外かもしれないけども「絵を買って飾るとこんな利点がありますよ」みたいなことの宣伝もしていかないと、絵を買う人の幅なんて広がっていかないよなあと思う昨今です。正直参加しておきながら「どこを向いている展示企画かいまいちわからない」だなんて思っていたんだけども、話を聞いて、絵を飾ることの面白さ発掘、みたいな点で共感しました。また次があればオール新作で挑みたいと思います。

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