善福寺公園(西荻窪駅と上石神井駅のあいだあたり)そばの、子どもに寄りそった遊びや学びを大事にしているユニークな託児施設Cocoon parents square 善福寺の家の、小学生クラス(お家保育)の工作担当スタッフとして、6月から毎週木曜の午後に子どもたちと工作をしています。
先週までの3回では、牛乳パックと画用紙と好きな色を塗ったビニールでプールのジオラマを作りました。
イメージイラスト
僕も会場で皆と一緒に見本として一つ作りました。カラフルな水のプール。
以下、子どもたちの作品を紹介します。きれいなもの、かわいいものを作らせるということよりも、その子が作りたいなと思うものを邪魔せず自由に作らせることに重点を置いていますので、ぱっと見ると出来栄えが微妙かもしれませんが、話を聞くとその子ごとにこだわりがあって工夫が詰まっています。
素敵な人形!輪ゴムがついているところもポイント。ビニールは使わず、床にブルーを塗ることで水面を表現。未就学の子なのだけど、彼はいつもすごい勢いで作り上げる!
もうひとりの未就学の子のプール輪ゴムでウォールクライミングのように登り、滑り台で降りれる。輪ゴムの壁の下にある割り箸は「100人座れるベンチ!」だそうです。
水面は金色と水色をビニールの表と裏から塗ってある。水面で泳いでいる人と、実はもう一人、ストローで息をしている忍者がもぐっている。
こちらのプールにはなんとお団子とドーナツが沈んでいる!
参加者ほとんど皆が説明や見本を無視して独自路線を突き進むなか、見本にならって丁寧に作ってくれた子の作品。プールサイドには木が生えてる!
水着をすごく工夫して描いて切っていて、浮き輪も丁度いいサイズで作れました。ビニールの水面の切れこみに人を入れることで、胸から下が水に入っているように見える。
ほとんどの子が水面を青か水色で塗った中、この子はオレンジ!マグマのプールなのだそう!水面やプールサイドに貼られている画用紙は、ソンビの顔なのだそう!ゾンビのマグマのプール、いいね!
ラップの芯と綿棒で作った木にも、ゾンビの顔が!
毎週没頭してかなり頑張って要素が増えていった力作のプール。水面の下にはウレタンみたいな素材が仕込んであって、「ジャンプできるトランポリンプール」だそう。水色のモールはシャワーだそう。
これはトランポリンプールの製作途中の写真。なんと、人形はプールサイドにひっかけられる設計。手前にはなんと衣類を入れるためのロッカーも完備。ちゃんとひらきます。
こちらは仕切りがあって、わたで作った泡のプールと、写真では伝わりにくいけどビニールをひたすら青く塗ってひたすら切ったものがつまっているビニールのプール。割り箸はシャワーの台で、シャワーヘッドが掛けられるようになっていて、タコ糸で作ったシャワーから水色の糸の水が出ている。麓にある白いのは石鹸。
製作途中の写真。泡のプールは当初は無くて、ビニールをとにかく切りまくって(だいぶ頑張って塗って切ってた)プールをいっぱいにしたかったのだが、いくら切って入れてもペラペラなのでカサが増えない。そこに泡プールという案が浮上し、ビニールのプールを狭くすることでビニールの水のかさ増しに成功!
先月は黙々と刀だけを作っていた子の作品。なんと、プールの底の床が上下に動いて、深さが変えられるプール!当初からすぐにこの完成形のイメージが湧いたようで、牛乳パックにどうやって割り箸をつけるかなど難航しながらもやりきりました。お見事!ピンクの綿棒ははしごなのだそう。
深さが変わるプール、別の角度から。牛乳パックは天井と床が切ってくり抜いてあり、水面を上下させられます。
最初に作り方を説明しようとすると、「大丈夫、自分の作りたいように作るから!」と言って独自に作り始める子が多く、そういう主体性を持って工作に取り組むことこそが目指したいゴールでもあるので、とても頼もしい。
やっていくなかで、ペンには油性と水性があって、ビニールに色を塗るには油性がいいよ。水性で塗るとさわったら消えちゃいます。くさいほうが油性。くさくないのが水性。みたいなことを教えたりしました。全員ではないけど、子どもによってはカッターを使うところも少しだけあり、慎重に慎重に、ドキドキしながら使いました。積み重ねていくことで上手になるでしょう。
そしてお次はこちら↓初の絵の具を使う回。扱う作品も大きいし、どうなるかなー。ドキドキ。
木曜午後の工作、まだ若干の空席がございます。木曜午後15時~18時のあいだの90分、料金・詳細はCocoon parents squareのサイトからお問い合わせください。
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