4月開始予定だったCocoon parents square善福寺の家が始動!スタッフの一人として善福寺で毎週一回工作してます。

善福寺公園(西荻窪駅と上石神井駅のあいだあたり)そばの、子どもに寄りそった遊びや学びを大事にしているユニークな託児施設Cocoon parents square 善福寺の家の、小学生クラス(お家保育)の工作担当スタッフとして、6月から毎週木曜の午後に子どもたちと工作をしています。

平屋の古くて素敵な一軒家で5年半ほど開催し、なんとこの4月にこだわりの詰まった新築の建物に移転。とても居心地いいです。

 

もともと4月から開始の予定で、年明けあたりから打ち合わせを重ねてていよいよというところで新型コロナウィルス到来。で、2ヶ月遅れちゃったけどようやく6月からスタートし、木曜の工作は二回開催したところ。

ここの環境で驚くのが、工作をする部屋の隣にレゴとかパズルとか漫画がどっさり置いてある畳敷きの部屋があって、遊びの達人みたいな託児保育スタッフも常駐しているので、工作に飽きたらその部屋に行って遊んだりできること。ちょっと息抜きしてから工作に戻ってくることも可能。普通なら時間内は工作に集中できるように、気が散る要素は排除するものですが、ここは一般的な工作教室とは違う「安心できる自分の居場所」的な場所なんだろうなと思う。

別の時間に児童発達支援もしていたり、すぐそばの善福寺公園で善福寺プレーパークを月二回開催していたりすることで、スタッフ皆の子どもたちへの寄り添いかたがとても優しく、「子どもたちが自分で考えてやりたいようにやってみること」を大事にしているのが伝わってくる。Cocoonのサイトの日記で、善福寺の家の様子が写真を交えて見られます、是非。

僕は今まで、綺麗で画一的な完成品を作る工作ではなく、ある程度大枠は決めていても、作る子たちの興味や工夫で全然違うものになっても良い、作りたいように作ってみよう、というような工作ワークショップを好んでやってきたので、そのあたりが合致していることが嬉しくてここでの工作担当を引き受けた。

とはいえ、新しい場所で工作の前例も無し、まったく初めましての子どもたち(しかも未就学児~小学校高学年まで幅広い!)、さらに途中でするっと漫画読みに行ける環境、いろいろ未知数すぎるので、とりあえず最初の6月の4回は、シンプルに「人形を作る」というテーマを据えて、材料や道具をたくさん並べて作ってみながら、子どもたちを観察したりコミュニケーションとったりして、ここでの工作をどんなふうにやっていくのが良さそうか探っています。

以下、先週の作品たち。

 

低学年の子の作品。二週かけてじっくり人形を完成させて、なんとペットの猫も追加で製作。猫と人形はリード(紙ストローを割いて作成)で繋がってる。人形は自立するように後ろに支えが仕込んであって、三点で支えてある。髪の毛は手芸部門で余っているリボンを使用。随所にオリジナルの工夫があってすごい。

 

未就学児の子の制作。作るのが好きなようで、猛烈な勢いでバーっと作り、満足すると「できたー」と言って隣のレゴに移動する。二週かけて作ったこのロボは、紙皿で出来た足と足のあいだで食器を洗う食器洗いロボットなのだそう。設定を聞くのが楽しい。来週さらに続きを作るのか、新しい人形に着手するのか。

 

こちらは高学年の子の作品。彼は先週も今週も、見本の人形にひと工夫加えたものを作って驚かせてくれる。写真で手に持っている顔を、球体にかぶせることで、顔が浮いてぐらぐら揺れる仕組みを黙々と作って完成。

 

小学校低学年の子が作ったすべり台。この子は二週かけて人形も作っていて、作った人形が立てる舞台を建設しようとこれを作り始め、舞台の片方から滑り降りれたほうが楽しいと、舞台作りか滑り台に変わっていき、階段をつけてみたらバランスが偏って立たなくなり、支柱の足元に重りを入れてみたり、滑る部分を長くしてバランスを取ってみたりしてグラグラながら立つようになり、最後に平らなダンボールを貼り付けることで安定した。この間、僕から先回りする具体的なアドバイスはほぼ無し。応援はします。一緒に悩んだりもします。「倒れるにはなにか原因があるんじゃない?」くらいのクエスチョンは投げてみます。大人が読んだらなんてことないだろうけど、ここまで来るのに幾つもの壁を乗り越えて出来上がっているのです。そばで見ていて僕はじわじわ感動していましたよ。今度は滑る部分の両脇に壁を作りたいって言ってた。家だとなかなか寄りそって待ち続けるってできないと思うので、そういうことができる場にしていきたいです。

 

入会前に体験という形で見学に来てせっかくなのでと一緒に作っていく子達もいて、これは体験に来た低学年の子の作品。紙コップの一番下に、レース生地のリボンがボンドで張ってあります。レース生地は隙間がいっぱいあいているので、ボンドを塗っている際に下に敷いたダンボールにボンドがしみ出ていて、これつくのかな、どうかな、やってみよう、とやってみたらついた。こういう小さな実験があちこちで起きている場でもあります。

 

こちらは体験で来ていた高学年の子の作品。絵を描くのが好きとのことで、じゃあ描いてみる?と画用紙を渡してみました。マジックや鉛筆もあったのだけど、Cocoonであまり使われずしまわれていたコンテをスタッフの一人が持ってきてくれて、指で上手にグラデーションを作って描いてた。慣れない画材を試しながら器用に使いこなしてて驚く。オリジナルキャラクターなんだそう、かわいい!草むらの中にいろいろな花が描かれてて、何も見ないでこれだけの花をすいすい描けるなんてすごいと思うと伝えた。アジサイはこの日初めて描いたんだって。あと、工作の担当で来てるけど、僕は普段は絵を描く仕事をしているんだよと伝えて、絵の話も少しできた。

 

こちらは中学年の子が作った刀とさや。刀身はストローを切って平たくなるように加工して銀色のマジックで塗り、つばはダンボールを小さく切って切れ目を入れて作り、さやは紙コップの丸いふちを利用して、刀がちゃんと入るように袋状になっている。初回に「今月はこんな形の人形を、、、」と僕が説明した際に「こんなの簡単すぎる!刀が作りたい!」とおっしゃるので、どうぞどうぞと二週連続で刀作りに没頭していただいている。先述の通り、ここはのびのび自由な場所で、やりたいことが見つけられてそれを伸ばすのがスタッフの役割だと思う。作りたいものが明確に決まってるなんてすごいじゃないか。

「刀を入れる時に引っかかるんだよ、さやの内側をツルツルにしたいんだけどツルツルになる塗料とかない?」と聞いてきて、「いやー、それはちょっと無いかなー」と返したら、近くに座ってた子が「さやの内側にセロテープ貼ってみたら?」とアドバイス。知らない子同士でさらっと技術交流が起きてる、いいね。刀鍛冶少年は助言を採用してテープを貼ったら「するっと入ったー!」とご満悦でした。

 

刀鍛冶少年が「ストローが曲がってるでしょ、ここに入れて潰すと平べったくなるんだよ!」と僕に教えてくれました。すごいぜ刀鍛冶!しょうじの新しい使い方を発明してる!てっきり刀が大好きな刀マニアなのかと思ったら、魚類がめっちゃ好きらしい。あなたの作る魚も楽しみよ。

もう一人、人形というテーマを気にもとめずすごい勢いでなにか機械的な装置を作る未就学の子がいるのだけど、今回は写真をとりそびれてしまった。なにしろ早いのだ。作り出すのも早いし、完成していなくなるのも早い!謎の装置はとても面白い。彼の心をくすぐる材料も探して、そっと資材置き場に置いておきたいな。

先生が教える工作を皆でそろって作りましょうというよりは、シェア工房というか、シェアアトリエというか、美術部の部室というか、ここではそんな雰囲気がいいんだなきっと。

 

僕がお仕事として子ども向けの工作ワークショップをするようになって今年で8年くらいになるのですが、今までは主に一日だけのイベントで一期一会な子どもたちを対象にするような事が多くて、今回のように特定のメンバーと継続的にやる機会はあまり無くて、とてもやりたかったことでもあり、嬉しく、気合も入ってます。今後ともよろしくお願いしまーす。

こういうレポート、たまに書きます。これに載ることが目的になって、僕の評価を気にしながら作るようになっちゃっても困るので、毎回マメに書いたりはしません。ここに載っている画像の作品は、完成前の途中経過で来週続きを作るのかもしれませんし、完成かもしれません。できあがってるのかどうかわからない。完成品の品評をしたいわけではなくて、作る過程でどんなことがあったよというレポートが出来たら良いなと思います。みんなすごいのです。

まだ若干の空席がございます。木曜午後15時~18時のあいだの90分、料金・詳細はCocoon parents squareのサイトからお問い合わせください。

 

来月は、3年前の夏に一度やったこれを4回通してやってみようと思ってます↓

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