善福寺の家での工作の報告「しゃてき屋さんをつくってあそぼう」

善福寺公園(西荻窪駅と上石神井駅のあいだあたり)そばの、子どもに寄りそった遊びや学びを大事にしているユニークな託児施設Cocoon parents square 善福寺の家の、小学生クラス(お家保育)の工作担当スタッフとして、6月から毎週木曜の午後に子どもたちと工作をしています。

今回紹介するのは8月~9月の3回(3回=3週間ごとに一つのテーマを設けています)で開催した「しゃてき屋さんをつくってあそぼう」の様子。

8~9月でなにをしようかなと考えた時に、ちょうど僕の住んでいる豊島区南長崎界隈では9月の初旬~中旬にお祭りがあるなとか、8月は小学校の夏祭りや盆踊りがあるなと思い、新型コロナによって今年はそういうお祭りがほぼ無しになってしまっているし、お祭りらしいなにかを考えてみようということで、お祭りの射的屋さんを作ってみることに。

工作のメインはゴム鉄砲を作ること。それプラス、まとを作ったり、チケットとか、景品とか、お店のコンセプト(舞台は未来?敵はモンスター?宇宙人?などなど)まで考えられたらいいなと思いつつ、付随する部分は子どもたちの関心がどこにいくかわからないので、ある程度準備をしてあとは流れに任せる感じで。

鉄砲は、よくある割り箸鉄砲よりも少し特別感を出せるといいなと思っていたらちょうどいい木材がCocoonにたくさんあって使えるとのことで、これで作る方向に。工作の時間なので、なにかしら新しい道具を使ったり作業を体験できればと考えるのですが、今回はのこぎりで木材を切ることと、スプレー缶で色をつけることに挑戦。

のこぎり初挑戦の子がほとんどで、力も弱いので、このくらいうすっぺらい木材がピッタリだった。これでも切るのにだいぶ時間と集中力を要します。二本切るとヘトヘト。コツがつかめてうまくなった子も。

 

ただの輪ゴム鉄砲では面白くないかと思い、ストローやペットボトルキャップで装飾してスプレーで一色にするという要素も入れました。

 

あれこれ貼り付けて単色で塗るのは昔からSF映画の宇宙船なんかで用いられる方法。かっこいい銃が出来た!塗料が周囲の床や壁につかないようにダンボール箱の中でスプレーをします。

 

作例の形が気に入らなかったようで、独自の形を模索した子の鉄砲。彼は布リボンが好きで、毎週リボンを活用している。

 

写真だと伝わりにくいのですが、金のスプレーと黒のスプレーも持参していて、上は金の鉄砲。真ん中は黒と金が混ざり合ってる鉄砲。下は作例として僕が作っていったもの。

 

二週目にはまとを作り、テーブルに並べて撃ってみたり。

 

紙コップを上下に貼り合わせて、口がひらいてベロが出ているモンスター。「輪ゴムを食べる」という設定にしたい、ゴムが口に入っても倒れないようにできないかとのことで、石を入れて、倒れないまとに。

 

景品のいちごガム。ひとつぶひとつぶ厚みがあって、丁寧に作られてる。

 

一週目と二週目で鉄砲やまとを作り、三週目の最終日は、Cocoonのスタッフさんと相談し、お祭り当日という設定にして、特別にしょうじや戸をとっぱらって奥の部屋と繋げるようにして、大射的大会。なんと、まとを倒したらお菓子がもらえることに!

窓のしょうじや間仕切りの戸をはずして、射的屋さん祭り開催!

工作せずにお菓子目当てで延々遊び続けることになるのかなと思いきや、お菓子に目もくれず看板や貼り紙を作る子、景品用にメダルを作る子、新たなまとを作る子、輪ゴムの回収に目覚めて輪ゴム屋さんを始める子がいたりして、おもしろかったです。遊んでいるうちにアイデアがわいて、形にして試してみる、という流れが出来ていたのは嬉しかった。とにかく、大盛りあがりの最終日となったのでした。

だんだんまとが増えてきた

 

子どもの作る貼り紙や看板は真剣なんだけどちょっとおもしろい。お菓子1000個ないです。

 

今日は射的屋さんをするよと言ったらワーッと盛り上がってさっそく撃ち始める子たちをよそに、一人だけ黙々とダンボールを探してきて看板を作り始めた職人さんのような子がいて、出来上がって持ってきてくれた看板がこれ。なにが書かれているのかはわからんが、しびれた。

 

ばかうんち。バカにするなかれ、なかなか輪ゴムがまとに当たらず、景品のお菓子にありつけなかった子が「そうだでかいまとを作ればいいんだ!」と突然ひらめいて作り始めた巨大なまと。バランスが絶妙で立てるのがやたら難しい。しかも自分で設置して打つ場所に戻る前に、別の子が打ち倒してしまう。大きすぎてみんなが狙う大人気なまとに。

 

景品のメダルを黙々と作る!

 

作る!

 

何枚も作って箱におさめていた。慕っていたお兄ちゃんが別の曜日にうつると聞いて、これをプレゼントしてた。

 

いつのまにか、ばかうんちに「とくべつスーパ」がついていた

 

輪ゴム屋さん!輪ゴムを売ってひと儲け?

 

このちょうちんは、前回のTシャツ作りの最後に手の空いていた子たちと作っておいたもの

家で遊びたいからと、作った鉄砲を毎週持ち帰ってまた持ってくる子もいたり。そうやって激しく遊んでいると当然壊れます。それを一緒に相談しながら直してまた遊ぶ。壊れるのは悪いことじゃなくて、壊れたからもうダメでもなくて、壊れたことでどこが弱いかもわかるし、簡単な工作なので直すこともできる。そういうことも遊びながら実感できるといいなと思っています。

9月後半~10月あたままでは、空き段ボール箱を大量に持ち込んで、ビー玉コロコロゲームを制作中。大騒ぎだった射的とは打って変わってじっくりと作る時間が流れています。ビー玉コロコロが終わったら10月はハロウィンのお化け屋敷作りをしようと子どもたちと相談しています。

★木曜午後の工作、まだ若干の空席がございます。木曜午後15時~18時のあいだの90分、料金・詳細はCocoon parents squareのサイトからお問い合わせください。

 

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