前回に続いて今年の夏の振り返り、その二。
7/17の海の日にターナーギャラリー1階で開催した、長崎村の海びらき。地元の東長崎、椎名町界隈(かつて一帯は長崎村と呼ばれていたそうな)のミュージシャンやイラストレーターやギャラリーや会社さんに協力してもらって、ローカルでローカルを紹介しあったり楽しむようなイベントができないかと、地域のおっさん5人が実行委員会という名目で寄り合って、実質的には5月くらいから超特急(とは言えゆるく)で企画を練ってきました。
海の日に、ターナーギャラリーでなにかやりたい、という話は年始くらいから聞いていたのだけども、5月になってやっと、「海がないのに海びらき、地元に関係のあるミュージシャンの演奏、ギャラリーの壁面に来場者で海の絵を描く、海っぽいもの持参で半額引き」という骨子が決まってきて、知っているミュージシャンが出てくださるというし、こりゃ面白そうだ協力するよーと手をあげて、チラシ描き、事前に海の家を描いておくこと、海の壁画の準備、当日のすいか割りとか担当しました。あと壁と床を元通りに塗り直すのも何人かで担当。塗り直すのはなかなか大変だったので、来年は助っ人を大募集いたしますよ。そう、来年もやりますよたぶん。
以下、主に僕の関わった部分を中心に、写真と動画で報告です。僕が写したものだけでなく、TwitterやらLINEアルバムやらからいただいた画像いろいろ含んでおります。

14時の開場とともに子どもたちがたくさんやってきて、こちらから促したりする必要もなくどんどん描きはじめてくれた。大した告知が出来てたわけでもなかったので心配してたけども、ひと安心。自主イベントはそこが大変よね、集客。とにかくありがたかったなあ。

昔の魚の図鑑の古本を一冊買って、ちょっともったいないけども全ページをバラバラにほぐしまして、海にどんな魚がいるかわからないとか、しっかり見ながらじっくり描きたいという人が手にとって見本に出来るように、置いておきました。ちょっと邪魔だったけども、この資料のお陰で魚の表現に厚みが出たような気がする。時々リアルな魚が描かれてて面白かった。ちょっとした形の特徴とかが、描けると楽しかったりもするんだよね。

そしてスイカが割れるとともに最初のバンドsoul unionさんの演奏が。メンバーに地元在住者多し。休日の午後に飲みながら、というのにぴったりだ!聖者の行進から森のくまさんに展開するなんていう楽しい一幕も。

僕は子どもの手の届かなそうな高めのところだとか、まだあまり描かれていない領域に「こっちにも描けるよ」と呼び水的に描いたりしました。お客さんがたくさん描いてくれていたので、そんなに描かなくて良いなと思った。準備までが今回の僕の仕事。あと筆洗ったり水換えたりスイカ切って配ったり。ビール飲んだり。

続いて登場のタジユキヒロさん。椎名町駅が新しくなった時の式典で椎名町をテーマにした曲を作ってお披露目されてたり。僕はけっこうツボで、開催前よく自転車こぎながら鼻歌で歌ってた。

シーラカンス!海なの川なの?海だそうです、深海にいるのだそう。他にも皆さんビーチボールとか浮き輪持参してくれたり、水中メガネとシュノーケル着用で来てくれる(屋内イベントなのに!)人もいて、楽しかったなあ。「海っぽいもの持ってきたんですか?」というのが知らないお客さん同士の会話のきっかけになったりしたらいいねという狙いもあったり。

壁画がどんどん増えていく。オープン時は子どもが多かったけど、子どもたちがひととおり飽きた1時間経過したあたりから大人もたくさん描いてくれるようになっていて、ああもう僕が誘導する必要は何もないなあと嬉しかったり。

ステージではお待ちかね、ザディコキックスが登場。黄色いボタンアコーディオンを演奏するのは東長崎駅北口でCREOLE COFFEE STANDを営むマスター。洗濯板、バイオリン、ドラムとベースと、歌と踊り。

梁の部分が白く残ったままでもったいないなあ、けどもこの混雑で脚立に乗って長時間広く描くのはちょっと危ないな、パッと小さく描いて効果的なのがいいなと思っていたら、ザディコキックスの楽しい演奏でパッと思いついて、脚立に乗って描いているところ。

ご近所に住んでいる青木マリさん!ステージ背景の若者二人組SAMURAIDENKIの絵も出来上がってきてる。ちなみに左にあるでかい鉛筆はお客さんが持参した「海っぽい」浮き輪。ステージのオブジェのように鎮座してた。

そして最後にイベントの言い出しっぺで東長崎の惣菜屋やきとりキングの竹田克也さん。地域の人と人をなにかとつなげる人で、彼のおかげでいろいろ繋がってとてもありがたい。 海びらきイベント仕様の夏っぽい海っぽい服装は珍しいよね。

Samuraidenkiの若い二人によるステージ背景ライブペイントも完成。海とサムライで巌流島だそう。

みんなで描く海の壁画は地域在住の3人のイラストレーターが担当していました。大の字になっているのは医療関係専門のイラストレーターである津田佳彦さん、お疲れ様ー!!!それからもう一人、写真に写ってないけど猫のイラストレーターの小泉さよさんもお疲れ様ー!!おかげで壮大な海の壁画になりました。
触って動かして360度見たい箇所が見られる画像です、閉会の頃↓
触って動かして360度見たい箇所が見られる画像です、打ち上げの乾杯↓

絵の具の提供ありがとうございました!!!ターナー色彩株式会社さま。
そして翌日何人かで白く塗って終了。あの日の絵はもう無い。ターナーギャラリーは、白く塗って返せば、壁に絵を描いても海の家にしても良いという面白いギャラリーなのです。今回借りたのは1階で、2階はターナーさんの会社で、3階と4階もギャラリーです。絵を描く人ならみんな知っている、それはそれは有名な絵の具の会社なんですよ。
ここでしかできないことがしっかりできたと思うし、それをお客さんも面白がってくれたんじゃないかと思う。
また来年!
あともう一つ!この企画を通してむくっとわいた僕の野望。
企画の前後で街の人たちと少しだけ関わったりして、今後シャッターや壁画なんかがお仕事でたくさん描けたら面白いなあと妄想し始めています。
この地域は役目を終えて閉じているままの古い店舗兼住宅のシャッターも多いし、長い時間がかかる道路拡張計画があって一時的に殺風景になりそうな区画があったりもする。もちろん現役のお店屋さんのシャッターにお店の人と相談重ねてお店の宣伝になりそうな面白い絵を描くのが一番シンプルで良い。
アトリエを出て現場で大きな絵を描くのは好きだし、僕一人の絵でいければとても嬉しいけども、子どもたちと絵を描く経験もあったりするので、いろいろな可能性があるかなあと。ご近所価格で安価でも対応します。まずはどこかに一枚、描けたらいいなあ。お気軽にご相談ください。
2018.6.6追記!今年もやりますよ!
詳細は以下↓
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